1月23日 直置き

 注文していたマットレスが届いた。ぎゅーっと圧縮されて、ぐりんと丸められて、ローリング丸太みたいな状態になっていた。

 今回はノンコイルのものを買ってみた。

 

 マットレス開封後24時間で元に戻る。同封されていた説明書にはそう書かれていた。

 24時間かけなきゃ元に戻らないってどれだけ強い圧を掛けられて無理やり丸められたんだろう。長いリハビリを経てもトップスピードを取り戻せないタイプの大怪我みたいでちょっと怖くなる。本人の悔しさが理解できるだけに、「怪我前はもっと…」なんてこと、ライバルチームの心ないファンにだって言えやしない。

 だけど案外30分くらいでしっかりと膨らんだ。「なんだすぐに元の大きさに戻ったじゃんか」と思った。元の大きさを把握していないのにその感想は概ね正しいだろうと思えた。

 

 買い替えにあたって「マットレス 直置き」で検索をかけていた。新しくするからには最初だけでも丁寧に扱おうと思ったのだ。

 調べ始めてすぐに判明した。ノンコイルのマットレスはコイル入りのマットレスよりも通気性が悪いらしい。そのためコイル入りよりも湿気が溜まりやすく、敷きっぱなしだとフローリングごとカビにやられてしまうらしい。

 防湿シートやすのこを使って湿気の吸収・逃げ道の用意が肝心なのだとか。部屋にベッドフレームを置く余裕がない人には必須のアイテムらしい。

 今まで使ってたマットレス敷きっぱなしで3年くらい経ってたけどよく平気だったな…。カビてはいなかったけど、処分にあたってひっくり返した時にちょっと呼吸止まった。大きめの石をひっくり返したときのうわうわうわーってのよりももっと酷くて、もしかしたら社会の裏側と同じくらい汚かった。いざとなったら裏切る人間って大して怖くないんだよ。端からルールの外側で生きている人間が怖いんだよ。

 

 調べを進めると、すのこを使っているからってカビない保証はないと判明した。頻度については情報提供者によってばらつきがあるけれど(1週間に1回とか、1ヶ月に1回とか)、すのこを買ったら人生変わっちゃいましたみたいな劇的な効果はないという点については共通していた。それよりも壁に立てかけるなりなんなりしてこまめに湿気を逃す方が効果があるよ、とのことだった。

 お金を払ってすのこ買っても結局ちょこちょこ手間がかかるくらいだったら、お金をかけずにこまめに立てかけを行うほうが安上がりだしいいのかも。

 面倒なやり方を選ぶなら最初に選ばなきゃ。楽な方法から始めて面倒なやり方に切り替えられるほど人間できちゃいないからなぁ。